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6日目(前編)
次の日、仕事を休み大智は、少年と共に、街を見回ったが
これと言って手がかりは、見つからず。
気づけば、夕方になっていた。
いつの間にか少年は、弟の様に
大智に、なついていた。
大智は、少年に、帰るか?と聞くと、少年は、首を振った。
想えば、首を振られてばかりだ。
この子は、本当は、家出してきたのかもな。
なんて事を考えて歩いていると、思い出の公園の前にいた。
大智は、何か少年に面影を感じた。
そして少年の顔を覗こうとすると、この前の40代の男性が、大智に声をかけてきた。
「おい。お前ら、何してる。」
いえ、別に。
大智は、構わず少年と一緒に、帰ろうとすると男性は、少年を見て
不気味に笑い始める。
フフフ・・・。
その不気味な笑い方に、大智は、昨日のあの感覚を思い出した。
少年も異変を感じ、森の方へ走り始める。
「やっと見つけたぞ!!!!」
男性は、逃げる少年に向かい大声で、威嚇し少年を追いかけようとするが、
大智は、男性の腕を掴み引き留める
おぃ!止めろよ!あいつに何する気だ!!
しかし、男性は、不気味は笑みを浮かべ、大智の方を見てこう言った。
「フフフ。なんだ?お前正義のヒーロー気取りか?」
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