6日目(前編)

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辺りは、真っ暗で、放置された植物達が、視界を更に妨げている。 大智は、ゆっくり物音のする方を目指す。 ガサガサっ。 大智は、物音の近くまで近づくと。男性が、ナイフを突きつけてくる 「関わるなと言ったはずだぞ」 男性は、怒り狂っていた。 大智は、今度は、落ち着くよう説得した。 が、男性は、聞かずに、大智の右肩を切り裂いた。 あまりの痛さに大智は、悲鳴を上げた。 その悲鳴を聞きつけ少年が、その場に出てきてしまった。 それを見た男性は、すぐさま少年を捕まえ、大智の方を哀れそうに見た。 「もうすぐ夢が叶うから教えてやるよ」 「俺は、ずっと、とある生物について研究していた。そしてその生物をこの森に、解き放った。」 「それが、こいつ?タカラゼミ?だ。」 ・・・?タカラゼミ”? 大智は、耳を疑った。この子の何処が、蝉なのだというのか。 「タカラゼミは、金や、価値ある物を好む。」 「そして、こいつ等は、たった一度だけ”願いが叶う泉”へ、子孫を残していく為願いにいく。」 「そこには、タカラゼミしか辿り着けない場所だ。なのに・・・」 「それがどうだ?この野郎が願ったは、人間になりたい?」 ふざけんな!!! 男性は、怒鳴り散らした。 大智は、戸惑った。     
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