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辺りは、真っ暗で、放置された植物達が、視界を更に妨げている。
大智は、ゆっくり物音のする方を目指す。
ガサガサっ。
大智は、物音の近くまで近づくと。男性が、ナイフを突きつけてくる
「関わるなと言ったはずだぞ」
男性は、怒り狂っていた。
大智は、今度は、落ち着くよう説得した。
が、男性は、聞かずに、大智の右肩を切り裂いた。
あまりの痛さに大智は、悲鳴を上げた。
その悲鳴を聞きつけ少年が、その場に出てきてしまった。
それを見た男性は、すぐさま少年を捕まえ、大智の方を哀れそうに見た。
「もうすぐ夢が叶うから教えてやるよ」
「俺は、ずっと、とある生物について研究していた。そしてその生物をこの森に、解き放った。」
「それが、こいつ?タカラゼミ?だ。」
・・・?タカラゼミ”?
大智は、耳を疑った。この子の何処が、蝉なのだというのか。
「タカラゼミは、金や、価値ある物を好む。」
「そして、こいつ等は、たった一度だけ”願いが叶う泉”へ、子孫を残していく為願いにいく。」
「そこには、タカラゼミしか辿り着けない場所だ。なのに・・・」
「それがどうだ?この野郎が願ったは、人間になりたい?」
ふざけんな!!!
男性は、怒鳴り散らした。
大智は、戸惑った。
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