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「(武藤あゆみ《むとう あゆみ サイボーグ化された駒元安佐未の母親役。専業主婦。夫で父親役、海上自衛隊幹部の武藤敦彦〈むとう あつひこ〉とともに事情既知 以下 母 あゆみ》)電話呼び出し音・・・こんばんは、夜分遅く恐れ入ります、私、武藤安佐未の母親ですが、萌のちゃんのお母さんは、いらっしゃいま・・・」
「(母 夏の)あ~、どうも、こんばんは、今日は安佐未ちゃんに、わざわざうちに来てもらっちゃいまして」
「(母 あゆみ)こちらこそ、すみません、お忙しい時間なのに、突然お邪魔しちゃったうえに、お好み焼きまでご馳走になってしまって」
「(母 夏の)そんなこと、全然、今度また来てくださいって伝えてください、安佐未ちゃんに」
「(母 あゆみ)すみません、ありがとうございます、こちらこそ萌のちゃんに、うちの子と遊んでもらっちゃって、うちにも来てって伝えてください」
「(母 夏の)ありがとうございます」
「(母 あゆみ)文化祭、楽しみですね」
「(母 夏の)そうですね、去年は準々優勝だったので」
「(母 あゆみ)そのようですね、子供から聞きました」
「(母 夏の)そうですか、安佐未ちゃん上手だって、萌のも言ってましたよ、それに、とっても美人、今日初めて会いました、目が覚めるよう」
「(母 あゆみ)ははっ、どうもありがとうございます」
「(母 夏の)先生、皇室の家系ですって」
「(母 あゆみ)そうなんですか?立派な方なんですね」
「(母 夏の)みたいですよ」
「(母 あゆみ)何か気品がありますものね」
「(母 夏の)うちとはえらい違い、部活ついていけるかなぁって、いつも心配してます」
「(母 あゆみ)そんなことないですよ、さっきも、うちの子から聞きましたよ、萌のちゃん、優しくて可愛いって」
「(母 夏の)えっ、そんな、そんな、も~、雑に育てちゃったから大変で」
「(萌の《電話の向こうで》)お母さん!余計なこといわないでね、さみちゃんちに」
「(母 夏の)あっ、ごめんごめん、じゃぁ、すいません、長話しちゃってぇ」
「(母 あゆみ)いいえ、こちらこそ、いろいろ、ありがとうございます、今後とも、よろしくお願いします」
「(母 夏の)こちらこそ、じゃぁ、また」
「(母 あゆみ)はい、では失礼します」
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