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よって当章に掲げた「効果」についても
1.姉のサイボーグ による治安維持活動。
2.姉のサイボーグに万一、支障が起きた場合には、妹をバックアップサイボーグとして起動させる。
のようになる。
また、これは補足であるが、 姉の記憶の元となったのものは上記2(3)亜麻菜みく担当官のものである。予め、同記憶を上記2(1)オートマチックファイバースコープで、亜麻菜みく担当官から抽出・加工してあったものを姉に注入したものである。
妹の記憶操作は「姉 駒元奈良未」「自己の障害」「被差別的取扱」等は除去「交友関係」「自室での生活」等は亜麻菜みく担当官のもを注入したが、基本は妹 駒元亜佐未 本人のものを活用した。
そして、抽象的見解とはなるが「画期的技術」章における
「『「チームサイボーグ』の今後の課題は、人工頭脳の研究開発をはじめとする『サイボーグの完全体化』である。」について。
そもそも、今回のサイボーグ技術は、上記「現状でのレベル」2に掲げる研究室で開発され「遺伝等による歩行困難、視聴覚疾患の画期的治療技術の研究、及び提供」を目的としている。産業用ロボット等の製造・開発ではなく、我々、人間の再生に重点が置かれたものである。
上記「サイボーグの完全体化」は、例え0(ゼロ)からサイボーグを作り出すことに成功したとしても、あくまでも、人間を病気・怪我・事故から救い、再生させるものであり「人間の代わり」を作り出すものではない。
人間が生み出してきた高度な技術は、ややもすると、その本意を失いやすい。
この点につき、十分ご理解をいただきたい。
だが、やはり、事件は起きてしまった。
この「サイボーグ化技術」が、以前、世界中を震撼させたサイキック技術集団「ドクトル・テー」に悪用されてしまったのである。
悪の化身となった「スピードスター」に対抗すべく、今、世界中の科学者が地下組織を作り「ドクトル・ケー」そして、邪悪化した「スピードスター」の活動を阻止しようという研究を開始した。
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