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「だから、セーラーの中でもパンツの中でも……先生の好きなよう観察していいんですよ?」
「ばっかじゃないの!?笹原さん、そこまで馬鹿だったっけ?!」
「……あなたが、今に至るまで何もしてこないからでしょ!!」
放課後……と呼べるような時間はとっくに過ぎて、もうとっぷり日も暮れた頃、私と明日海先生は屋上に天体望遠鏡をセットしていた。
目的の星(細い月に近づく金星を観察することが、今日の目標だ)を見るにはもう少し時間がかかるから、施錠ができてソファもある、数学準備室で暇でもつぶしましょうと言ったのは、明日海先生。
先に、数学準備室のソファに座り込んだのも、明日海先生。
そして、その明日海先生を押し倒し、身動きができないように腰に跨ったのは私。
どうして毎度毎度同じようなパターンで迫られているのに、気づかないのか。
下着が見えるぎりぎりのラインまでスカートを捲り上げると、先生は手で目を覆った。
「いいから、やめなさい!」
「『私』が良いって言ってるのに?……意気地なし!」
「それとこれとは、話が別!」
私はスカートから手を離し、明日海先生が頭をのせているソファのひざ掛けに、ドン!と手をつく。
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