57人が本棚に入れています
本棚に追加
私は、『運命』って言葉が好きだ。
偶然の巡り合わせというときめきを孕むだけではなく、絶対にあらがうことのできない決定事項。
私の人生も、これから誰と出会い、同じ時を過ごし、別れ……どんな人生を送るのか運命づけられている。それに逆らうつもりは毛頭ないし、そんな人智を超える、神様が持っているような力は私にはない。
ただ、この世界に神様に逆らう力が存在するのであれば……きっと私は自分の魂を投げ出してでも、祈るだろう。
――私が死んだら、私と同じ時間を過ごした皆の記憶から、私の存在を消してください、と
最初のコメントを投稿しよう!