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「そうなのか?」
「ああ。莉音ちゃんが行方不明いうんもまだ知らんかったし」
「それはそうやな」
僕は小便を終え、手を洗いながら返事をした。竜五も同じく手を洗っているところだった。
「神隠しについての情報本体についてはそんなに大した情報はないねん。むしろわいは調べ終えそういうぐらいや」
「どういうことだよ?」
「悠は里実になんて言われて止められたんや?」
僕は会話の流れが読み取れずに頭の上にはてなマークを浮かべたが、とりあえずその竜五の問いに答える。
「神隠しを調べる者は神隠しにあうって」
「やっぱりそうか。でもそれは正しくないねや。まぁ惜しいんやけどな」
「?」
「神隠しを調べる者が神隠しにあうんやったらわいはもうとっくに神隠しにあっとるで。神隠しを調べる者が神隠しにあうんやない。学校の七不思議について調べる者が神隠しにあうんやよ」
僕たちは教室に戻りながら会話を続ける。
「七不思議?」
「せや。七不思議や。神隠しにあった者は5人。莉音ちゃんが最新で5人目。他の4人についてもみんな同じ特徴があるんや」
「それが七不思議を調べてたってのか?」
「せや。みんな七不思議について調べてる途中に神隠しにあったんや。だからわいも七不思議については何も調べてない」
竜五にしては珍しかった。もしかして本当にやばいのか?
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