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「そんなにやばいのか・・・」
そう俺がいうと竜五は苦笑いのような妙な顔をした。こいつまさか。
「おい。竜五。お前、そんなこと言って実は他に事情があって調べてないだけなんじゃないのか?」
噂好きの竜五が怖いからってこんな特大の噂をほっておくはずがない。
「ばれたか・・・。実は親父から次の模試で私立でいいから医学部A判定取れって脅されとってなぁ・・・。もし取れなかったらその金髪を黒く染める言われたんや!ひどないか!?」
それぐらいいいだろという本音はさておいて、同情しておいてやることにする。
「ははは、そりゃ大変なこって」
「そうなんや。というわけでわいは今七不思議の調査は今は差しどめっちゅーわけや。二ヶ月後の模試までは・・・な。・・・それで二つお願いがあるんやけど・・・ええか?」
またまた竜五にしては珍しく歯切れの悪い言葉だった。見ると竜五は俺を一心に見つめていた。「なんだよ。キモチワリィ」
「勉強教えてください!!」
教室の前まで来たところで竜五は頭を下げてそう言った。
「そういうことか・・・いいよ。別に。んで?もうひとつのお願いっていうのは?」
「七不思議の調査、ちょっと待っててぇな?」
「はぁ?さてはお前・・・楽しみが減ったら嫌だからってわけか?」
長い付き合いになるから竜五の考えることはなんとなくわかってしまう。
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