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「わかってまうか?」
竜五はニヤリと笑うとそう言った。
「わかるよ。だが、断る」
僕は某漫画に出てくる言葉で断固として断った。
僕は楽しみのために調査をするわけじゃない。莉音の行方を調べるために調べるんだ。事態は刻一刻と迫っている。
「なんでや!?」
「人の命がかかってるんやぞ。それに勉強を教えるだけでありがたいと思え」
「それについてはおおきに!!」
竜五は再び頭を下げてそう言った。本当に調子のいいやつだ。
「んじゃ、そういうことで」
僕がそう言ったところで僕は教室に入ろうとしたが、その時、捨て台詞のように竜五は僕の耳元で「本気で調べる気なら3組の浜崎に話聞きにいきや」とだけいうと、僕を追い抜かして先に教室に入っていった。
すでに休み時間は終わりが迫っていた。
僕が自分の席に戻ると里実は後ろからシャーペンで僕の背中を突いて来た。
「なんだよ」
「竜五と何話してたの」
「別になんだっていいだろ」
「よくないわよ。七不思議について調べようとか話してたんじゃないの?」
僕はそれを聞いてギクリとしたが、実際に聞いていたわけではないはずなのでごまかせるはずだ。
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