メイドくんと執事ちゃん

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「えっ?」  急に発せられた言葉に由宇が弾かれたように振り向くと、倫太郎は思いの外真剣な顔でこちらを見ていた。 「女の子なんだから、そういうの好きでも何にもおかしくない。可愛いと思うよ」 「……っ」  ぱあぁっ、と由宇の顔に喜びが広がる。 「そうだよね、可愛いよね! このパンダくん!」 「いやそっちに対して言ったんじゃないんだけど……」 「え?」 「……いや、何でもない」  何だか苦い表情で言った後、倫太郎は自分の身体を見下ろした。
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