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ある日の放課後、侑香里はまだまだメイド服を制作しなければならない為、家庭科室に向かっていた。 階段を降り、曲がろうとした時だった。向こうから諒が歩いて来た。隣りには複数の女子達。侑香里は咄嗟に壁に隠れた。恐る恐る覗くと、諒が女子達と楽しそうにおしゃべりをしながら、家庭科室の前を通って行く。 侑香里の心臓が嫌な音を立て、何だかモヤモヤした気持ちに駆られた。こんな感情は初めてだった。ちらっと再度目線を向けると、一人の女子が諒と腕を組み胸をくっつける様な仕草をした。途端、侑香里は全速力で来た道を戻った。
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