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「……病院…」 「早っ。もう着いてんの?」 「うん……」 「学校は?」 「早退した」 「体調悪いのか?」 「ううん」 「…じゃあ……」 「麻斗君。あたし 間違っちゃった……」 一瞬の沈黙の後、口から洩れた言葉に気付き 「あ、えっと。そう!来る時間違っちゃったみたい」 慌てて否定する。 「帰るね。じゃ「待ってろ」 けれど麻斗君はあたしの言葉を最後まで聞かずに言った。 え…… 「すぐ行く」 心が泣き出しそうだった。
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