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あの場面を雪穂が見たのは衝撃を受けたはずだ。
セックスの経験もない、(いや…ないと信じてるぞ)まだまだ純粋な妹。
最愛の人が自分ではない他の女を抱いているのに何も思わないわけがない。
俺が見ても衝撃を受けたのだから、雪穂が負った傷は底知れないものになったはずだ。
エディスが止めに入った時、俺は何か違和感を感じた。
そこで強引に行こうとした雪穂を止めればよかったけれど、確信が持てない違和感に俺はそれができなかった。
雪穂が階段を上って伊緒の部屋に向かったことは安易に予想できた。
俺も後を追った。
階段を上り終えようと足をかける時に、雪穂の身体が傾いていて、咄嗟に抱きとめたんだ。
雪穂はその場で気を失った。
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