一目惚れした王子様
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みんな最後の確認なのか、参考書を必死になって読んでいる。 …あたしもっ! 負けじと、あたしも参考書を読む。 それから、どれくらい経っただろうか…。 「参考書や試験に必要ないものは、カバンにしまってください」 試験監督の人が入ってきた。 受験者は、慌ててバッグに物をしまう。 ふと、隣の席に目を移すと…空席だった。 あれ…? この席は、だれもいないのかな?
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