524人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
「ふーん、わかった」
本当はショックだけれど、それを隠して平静に装う
「それだけ?冷たくない?」
冷たいも何も……それ以上言えないじゃない
「だって……」
口ごもる私に、斎藤は私の頭を軽く撫でる。そして
「俺も好き……」
そう言い、私の方を見てニコって笑う
この笑顔……
3年前付き合っていた頃と変わらない笑顔
全てが変わったように見えたけけど、変わらないものもある
嬉しかった
「ありがとう……」
俯きながら、返事をする
それから無言が続く私達
お互い『好き』って言っただけで、それ以上それ以下でない
その先は進める……?
その先はある……?
斎藤が私へ告白した真意がわからない
最初のコメントを投稿しよう!