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やる気のない私にパワーをくれる誠治 感謝してもしきれない 誠治がいなかったら、私はたぶんこの時間、することもなくバイトをしていた 向かう方向のベクトルを変えてくれたのは誠治 今の私は、誠治の彼女に昇格できるように、大学合格を勝ち取らなけれればいけない 誠治が行けと薦めたのは英文科の模擬講義 実は中学の時から英語だけは得意で、点数は取れた 足を引っ張っていたのは数学と理科なので、私学の文系を受験する私には関係ない 誠治と別れ、一人ポツポツ模擬講義が行われる教室に向かう 大学はとても広く、誠治と別れた場所から講義の部屋まで10分ぐらい歩いた 夏の日差しが暑すぎて……汗がダクダク流れている
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