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誠治が指定した講義はバカな私でもわかりやすいもので、身の程知らずとはわかってはいるものの『ここに行きたい』って思ってしまった
講義が終わって興奮しながら一生懸命に話す私に、ウンウンと相槌を打ちながら聞いてくれる誠治
その無愛想だけど、優しい姿がドクンと直球で私の胸を突き刺す
｢ココ目指せば？俺もココ滑り止めだし、同じ学校に行ける可能性がある｣
えっ・・・・誠治の言葉に妄想が膨らむ。そして
｢頑張る、頑張る｣
とまた、策略にはまっています
でも、それって私のためにわざと言ってくれているのは彼の優しさ
――――そんなところも好きだと思う
帰りは本屋に行って、問題集をたんまり購入したのは言うまでもない
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