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大学生
『頑張って! 呼吸を落ち着けて、焦らないでいいから』
『やめとけってー、なぁ? 今まで通りでいいだろー?』
『何言ってるの! 覚悟を決めたんだから応援してあげなきゃ。ほら、大丈夫。あなたはあの時のことを後悔して、今は勉強凄く頑張ったじゃない。今のあなたは昔と違って、何一つ疾しいことはないわ。あの子の隣に立ちたくて、ここまで頑張って来たんでしょう? 凄く立派よ』
『ケッ、微妙に足震えてるし、汗も出まくってるし、何より顔真っ赤で格好悪いぜ? やめとけってー』
『そんなことないわ、凄く格好いいよ。だから、ほら。ね?』
「……俺もさ、お前と同じ大学に合格したんだ」
「……そうなんだ。また一緒だね」
「ああ、それでさ、その……」
「うん?」
「……あのさ、その……」
「うん」
「大学行ったらさ、俺と、その……」
「うん」
「ず、ずっと昔から好きでした。付き合ってください!」
「……うん、いいよ」
「……え、マジで?」
「マジよ」
「……いいの、俺なんかと?」
「いいの。あなたなら、だけどね」
「どういう意味?」
「えへへ、秘密ー」
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