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大学生
『大切なのは信じる心です。あなたは、彼女なら信じられるでしょう? 幼い頃から知っているのですし』
『ケヘヘ、昔から知ってるからこそ信じられねーこともあるんだぜ? さすがに24時間365日監視してるわけじゃねーからな。付き合ってからもわかったろ? 知らねー一面ってのは山ほどあるんだぜ。良い意味でも、悪い意味でもな』
『でも、彼女はあなたのことを信頼しています。そんな彼女が、あなたを裏切るようなことをするとでも? とにかく一度落ち着くことです。その手を降ろして』
『ケーッヘヘヘヘ。信じるなんて都合の良い言葉だなー。でも、人間のココロなんて簡単に揺れるもんなんだぜ? 今の俺らを見てみーよ。お前のココロなんて揺れまくりじゃねーか』
『ダメです。落ち着いて、ちゃんとお互いに話をしてから、あ。ダメ!』
「……なんで、先輩ん家に行ってたんだよ」
「え、それってこの前のこと? あれは大学の文化祭の準備で……」
「すげー、仲良さそうだったじゃんか。俺、見てたんだぜ。肩なんて組んで……」
「あれは先輩が勝手に……」
「……っ!」
「いたっ! え、な、なんで……」
「そんなに先輩が良いなら、好きにしろ……!」
「ちょ、ちょっと待ってよ。ねぇ!」
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