ジンクス

3/38
前へ
/38ページ
次へ
でも、今年はそれを私がストップさせてしまう。 後輩たちには本当に申し訳ないが、仕方がない。 だって実行委員長は学年一のモテ男。 サッカー部のキャプテンでカッコ良くてそれに性格も良いなんてったらモテないわけがない。 で、副実行委員長を決める際に揉めに揉めた。 そりゃあ、あんなジンクスあれば誰だって名乗りをあげたいだろう。 いや、私はそんなジンクスの後押しがあっても無理と最初から諦めていたので立候補などしなかったのだけれども。 それでも私が副実行委員長になってしまったのは、他の三年の実行委員はみんな可愛いかったから。 誰が彼と恋に落ちてもおかしくない。 で、絶対に付き合うわけがないと満場一致で思ったらしく私に白羽の矢が立ったわけだ。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

63人が本棚に入れています
本棚に追加