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眩しい陽射しが照りつける午前九時頃。 いつの日でも人でごった返す東京二十三区内。 そこで服屋が中心に立ち並ぶおしゃれな商店街の一角にマジックショップ『流星(りゅうせい)』をかまえる『長津田(ながつだ) (りゅう)』は、シャッターの閉まった店先で自身の長い金髪を掻きながら旅行鞄を片手にぼやいた。 あまり一般的に馴染みがないとは思うが自分が営んでいるマジックショップというのは文字通りマジックに使う道具を売っている店である。 基本は店頭でのマジックグッズの販売だがここ『流星』ではマジシャンなどがイリュージョンで使う大掛かりな道具点検などの仕事も請け負っている。
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