204人が本棚に入れています
本棚に追加
/125ページ
「え?学年委員会?」
「そう、今日の放課後だよ」
え~と・・今あたしに学年委員会のこと教えてくれてるこの人は・・・だれ?
「日向さん、俺のこと、今だれ?って思ったでしょう?」
「・・・・・」
うっ・・ この学校はエスパ―が多いのか?
「俺、学級委員の副なんだけど・・・まさか、覚えてないとかないよね?」
そうだ・・あの日あたしが学級委員に選ばれた後、頭の中がフェ―ドアウトしてその後のことは何も覚えてない。
確かに他にも役員が何人か決められてたような気がするが――
「俺、川村高貴。今日の委員会、委員長と副、二人とも出席だから忘れないでね」
「・・はい」
今日まで特に学級委員の仕事らしい仕事がなかったせいで・・あたしが学級委員になった事すっかり忘れてた
あぁ・・気が重い。
新学期が始まって一ヵ月も経ってないのに、あたしはこの先ちゃんとやってけるのだろうか?
不安しかなかった。
言われた通り、あたしは川村くんと放課後、学年委員会に出席した。
新学期、初めての委員会て事もあって会は短時間で終わった。
各クラスの委員の簡単な自己紹介から始まって一学期に行われる学校行事のスケジュール確認ぐらいだった。
一学期の大きな行事として文化祭があった。
この学校では毎年5月に文化祭が行われていた。
最初のコメントを投稿しよう!