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――said玲哉―― このところ毎日、昼休みになると澪が俺の傍にいる。 お陰で妙な噂が広がってるようだ・・俺が澪とよりを戻したと。 ほんと噂って恐ろしい・・当の本人が身に覚えのない事でもあっという間に広がっちまう・・・嫌な気分だった。 できれば・・・コマリすの耳に入れたくなかった。 李人から、澪がコマリすに接近したことを聞いて・・コマリすが心配だった。 まさか、澪がコマリすに危害を加えるようなことは無いと思う。 だが、李人の件がある・・澪は小学生の時、俺と李人が中が良いことが気に入らなくて李人を階段から突き落として大怪我をさせた前科がある。 子供だった小学生の頃とは違う今、まさかあんなことはしないとは思うが気になった。 李人も心配して、暫く様子を見るように注意された。 気をつけることに越したことは無いだろう。 昼休みが終る頃、教室の前で李人とくだらない話しで盛り上がってた。 女の子たちが周りでキヤ―キヤ―五月蠅い・・李人は適当に受け答えして笑ってる。 こいつのこんなところに時々、感心してしまう。 俺は李人程、愛想笑い出来ない・・なんて思いながら・・教室の方へ目をやるとコマリすに川村が接近してた。 なぜか、胸がざわついた・・・川村にニコニコ笑ってるコマリすに・・ムカついた。 ところどころ話が聞こえる・・・勉強・・・放課後・・なるほどね。 ハァ~・・聞き耳を立てて必死で話しを聞こうとする自分に情けなくなった。 ふと、気がつくと李人が俺を見てニヤニヤ笑ってた。
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