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「やったー!やっとテスト終わったね~」 「やっと自由の身ですね~。一週間、長かったです~」 ハァ、やっと開放される・・テストからも・・目の前の二人からも。 勉強会が終わったことにホッとした。 正樹くんと一緒にいられることは嬉しかった・・でも、同時に澪さんのことがどうしても頭を掠めた。 庄屋くんはテスト終了後、直ぐにうちのクラスに飛んできた。 庄屋くんと加奈子はテストが終わったことに尋常でない喜びようだった。 二人はいつもよりテストの手応えがあったらしく上機嫌であたしにお礼を言ってきた。 長いテスト期間が終わってクラスも何となく開放感溢れるム―ド漂ってた。 「カラオケ行こう」・・とか「ハンーバーガ―食べに行こう」・・とか、あっちこっちから正樹くんと庄屋くんを誘う声が聞こえてくる。 どうやら正樹くんも庄屋くんに乗せられて、どこかのグル―プと一緒にカラオケに行くようだった。 賑やかな集団が帰えった後、あたしと加奈子も教室を出た。 靴棚の前で靴を履き替えた時、誰かに名前を呼ばれた。 「日向さん、このあと少し時間ない?」 澪さんだった・・あたしの心臓はドキリと音をたてた。 「・・私に・・なにか――」 「話しがあるの。そう、言えば・・賢い貴方のことだからわかるわよね?」 澪さんの言葉はあたしに拒否を許さない力があった。 「・・加奈子、ごめん。先に帰ってて」 心配そうな顔をした加奈子を後にして・・あたしは澪さんに付いていった。 澪さんはあたしは澪さんの行きつけだという静かな喫茶店に連れて行った。
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