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「判りました、判りました。『JUDGEMENT』以外のゲームでも
ムーガは増やせますから。本を破くのだけは止めて下さい!」
「何だよ、他のアプリでも増やせるのかよ。だったら相手がチート
出来ないゲームアプリを教えてくれ。チーターがいたら話にならない」
ガード勝負で対戦相手がチーターだったお陰で負けた。正直チーター
が出没しないゲームでないとムーガを稼げない。
「そうですね……では『ヴァルハラ』は如何でしょう? 三人一組で闘う
チームバトル戦で、チートは即永久BANになります」
「良いね、それで行こう」
ビッと親指を立てた岳。ミサキがそっと小声で聞いた。
「なあ、チーターってアフリカとかに棲んでるヤツ? それに永久欠番って
野球でもやるの?」
「はあ?」
スマホゲームをやってる奴なら知ってて当然だろうと思ったが、
朝から晩まで野球に没頭しているミサキにはチートだとか永久BANと
聞いてもチンプンカンプンなのだろう。
「チートって自分のキャラをズルして強くすることで、そう言う
不正をやるヤツをチーターって呼ぶんだよ。そんでもってゲーム
運営会社がチーターを発見してアカウントを消滅……つまり 二度とゲームを出来なくすることを永久BANって呼ぶんだ」
「へえ~、あんた良く知ってるね」
そんなのみんな知ってるよと言おうとしたが止めた。
「『ヴァルハラ』は亜空間に行って闘う対戦ゲームです。アプリを
起動させたら私の魔法円で亜空間に飛ばします」
そう言ってゲーム参加の準備をする悪魔。アプリを起動させて
岳達三人分の新規登録を済ませると、屈んで掌を床に置いた。
魔法円が眩い光を放ちながら出現する。
「さあ、皆さん円の中に入って下さい。亜空間に行ったらゲーム
スタートです。後はチュートリアルに従って下さい」
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