第三章

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「亜空間でやるなんて凄いな」 「なあ、このゲームって一勝すると何ムーガ稼げるの?」 タンゴがマスクを外す。もう岳達に自分の声を隠す必要は無い。 「一人100ムーガですから一回勝てば300ムーガ稼げます。  負けた場合は一人50ムーガのマイナスですから、安心して  ガンガン参加して下さい」  最短6連勝で不足分のムーガを貯められる計算になる。 「二人共剣道部だから剣士選べば良いじゃん。アタシは魔道士で  援護するからさ。攻撃は頼んだよ」  ミサキがポンと二人の肩を叩く。「ああ」「任せとけ」岳もタンゴも ビッと右手の親指を立てた。ゲームスタートが待ち遠しい。 「あ、それぞれの装備は適性によって勝手に決められますから」  残念ながら一瞬早く亜空間に転送された三人には悪魔の言葉は 聞こえなかった。
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