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「No.168055。何をしているのです」
「あ、お偉いさんだあ(´>ω∂`)」
現れた天使は、少女に怖い顔を向けている。だが少女は何を気にすることもなく、平然と天使を見上げている。・・・・・・いや、平然とではなかったようだ。天使のあまりの眩しさに、手で目を覆ってしまっている。
もちろんあなたも。
「No.168055。あなたには失望しました」
「ええぇーー、なんでーぇ。あたし、ちゃんと仕事やってるわよぉ」
少女と天使は、上下関係にあるらしい。
しかし、敬語を使うなど、少女に天使を敬っている様子は微塵も見えない。
「私があなたに頼んだ仕事は、悪人をこらしめることです」
「そぉーれなぁーらさっきしたよぉーん。コンビニ強盗した人、こらしめたもん」
「誰が殺れと言いました!」
天使はよりいっそう怖い顔になった。
だがやはり少女は態度を変えることもなく、さらには呑気に口笛まで吹いている。
その口笛は、あなたを緊張させるとともに、この後天使のすることをますます気にする自分がいる。
「あなたを地獄役員に選んだのは間違いだったようです」
「あれ、もう帰っちゃうのぉぉー??」
天使はそれだけ告げると、スーっと部屋から消えていった。
なんだ、なにもしないのか・・・・・・。
あなたのがっかりしている顔が目に浮かぶよ。
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