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無事に冷蔵庫を買い終えた美也は帰り道どうして、あんなことを言ってしまったのかと後悔していた。 会社からはそう離れていない通りで彼の半分をくれと言い放ったのはマズかった。しかも、金曜日の夕方と来ている。 きっとあちこちで同僚たちが飲み会を開いているはずだ。 「私の不倫が酒の肴になってませんように」 そう願いながら帰宅した美也が荷物に同封されていた手紙を広げると、そこには綺麗な字が並んでいた 『前略 昨日は貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。 あの後、私の知らないことがあるようなので彼ともう一度話し合いたかったのですが、彼はあまり、多くを語ってはくれませんでした。 なので彼が寝た後、彼の携帯電話を確認したところ、あなた達2人がどれだけ愛し合っていたのかを知ることとなりました。 そこで、あなたへも半分お渡したいと思います。 半日以上かけて半分に切り分けましたが、何せ素人のしたことです。きっちり半分とはいかないかもしれませんが、どうぞお受け取りください。取り急ぎご挨拶まで 草々』 美也が手紙を読み終わると、ちょうど玄関のチャイムがなった。
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