第一章 セーラー服の合氣少女!?

7/13
前へ
/31ページ
次へ
二、スーパー合氣じーちゃん!!  上杉愛氣。  俺はとんでもない女の子に出会ってしまった。  たったひとりで『野郎』を三人も倒しちまうなんて。  なんか、ありえねぇ~っつうか。イリュージョンっつうか。  何がなんだか分かんないけど、とにかく俺は感動していた。    学校の帰り道。  俺の前を、多分、いや絶対、今まで俺が出会った中で『超』最強の女子、上杉愛氣が歩いている。 「ちょっと、いつまで付いてくる気?」  いきなり上杉が振り向いたので俺は思わず立ち止まった。 「え? あ、ごめん。なんか……」 「なんか?」 「いや、その……」 「その?」  上杉が俺に近づいて来た。  黒目がちの大きな二重(ふたえ)まぶたの瞳で俺を見つめる……。 「何よ。言いたいことがあるんならハッキリ言いなさいよ  あごのラインにかかる位の黒髪のグラデーションボブ。  その大きくてクリッとした瞳の上杉には良く似合っている。  見ようによっちゃあ、女の子と言うより、ちょっと丸顔の可愛い男の子に見えなくもないような……。 「えっと……」 「分かってるわよ」 「え?」 「女のくせに男の子投げたりしたから引いてるんでしょ?」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加