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両親には過剰に咲希に構うなと伝えたが、どちらかと言えば咲希の方から頻繁に母屋の方に行くらしい。
「無理してないか」と聞くと「なんで?楽しいよ」と本当にそう思っているようで安心した。
甘えるのが苦手な咲希だが、俺も早く仕事を終わらせて帰ると、嬉しそうに顔を綻ばせて「お帰りなさい」と言ってくれる。
寂しかったか聞くと、照れくさそうに「うん」と答えてくれる。
だから少しでも早く帰ろうと、倍の速さで仕事を片付ける。
飯田は喜ぶし、俺も咲希も喜ぶ。
こんないい事はないじゃないか。
「咲希さんは代表の扱いが上手いですね」
飯田は笑うが、俺もそう思う。
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