ヤマヨコ交番

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しかし、彼らは司書に亜人がいても全く気にすることなく、むしろ仲良く話をしている。 この場所がおかしいのか、俺の頭がおかしくなっているのかわからないが、署長や課長からは、昔からのことだから気にするな、と軽く言われただけだ。 このことを政府や報道関係が知っているのかはわからないが、気にするなと言われた以上、そうゆうものなんだと受け止めることにした。 詮索し過ぎるのは良くない気がする。 「あ、島崎さん。ちょっとぉ待ってくださいよぉー」 野太い声に呼び止められ、振り向くとライオン頭がクネクネ走りをしながら走って来た。 「おはようございます。レオさん」 「やだー、レオじゃなくてレ・オ・ナ(ハート)何度言ったらわかるの?ぷんぷん」 何度言われても訂正する気は無い。 受付にいたレオナ♂をスルーできなかった俺は形式的な挨拶をした。 「今日も勤務ご苦労様ですぅ。いつ見ても爽やかでかっこいいぃ。食べちゃいたい??」 2メートル越えのライオンに言われると、本当に頭から喰われそうだ。 「何か用事でも?」 「用事でも無いんですけどぉ、今日からネルヴァ様を祝う祭りが始まるの。私の仕事が終わったら、一緒に・・どぅ?」 クネクネしながら、鋭い爪を俺の顎に持ってくるのやめて下さい。 「勤務が忙しいので、次の機会に」     
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