一、好奇心

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街中を歩いていてふと古びた店を見かけたことはないだろうか 賑わう商店街にはお世辞でも似合うといった風貌をしていない木造の一軒家。 扉には「OPEN」とかかれた札がぶら下がっている。どうやら営業はしているらしい。 恐らく、店主が魔法使いのご老人で、魔法使いの世界(略して魔界)の門番かなんかをしているに違いない。 その店主の力のせいでだろうか、近寄るものは誰一人いない。 店の前からふと見渡せば先月できたばかりのデパートや甘味屋喫茶店など所狭しと並んでいる。 これだけ栄えた商店街にぽつんとあるこの店。 灰色のコンクリ街のほぼ真ん中に茶色の寂れた雰囲気のこの店 とても気になる。
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