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自転車で高校に通う中、商店街を通るので気になってはいたが、なかなかはじめの一歩を踏み出せずにいた。
だが、今、俺は、その店の前に立っている。
自転車はデパートの駐輪場に置いてきた。
今は放課後で人も多いが、鍵は二つついてるのでパクられはしないだろう。
店の前に立って何分が経っただろう。
街中に夕方の5時を知らせる音楽が流れ始めてハッとしたが、もはや1時間は経とうとしてる。
もうカラスも鳴きだし、帰ろうかと思案してると
「あれ、宮本くん?」
聞き覚えのある声が後ろからした
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