一、好奇心

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振り向くとそこにはクラスでは無口な、山中という女子がデパートのビニール袋を下げて立っていた。 「えっ、あぁ、山中さん、どうしたの?」 「いや、宮本くんこそ、ここでなにしてるの?」 「なにって、いや、別に…」 「そっか。」 とだけ言うと俺のすぐ横を通って古びたお店に向かって歩き出した。 いい匂いがした 「ちょっ、ちょっと待って山中さん!」 「ん?」 彼女が短い髪を靡かせて振り向く 関係ないが、彼女は俺にとって中々好みでもある 「そこ…その店入ったことあるの?」 「え?あぁ、ここ、私住んでるの」 「えっ、この店?家?」 「そう、家。」
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