一、好奇心

5/10
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
俺はどんな顔をしていたろうか、きっとアホ面をしてたのだろう 「大丈夫??」 呆然としていると彼女から声をかけてくれた 「…あっ、大丈夫!ごめん、意外過ぎて…」 苦し紛れにははは、と笑ってみる すると彼女はなんとも複雑そうな顔になって 「うん、そうだよね。みんなそう言うもの」 彼女からしたらあまり触れられたくないところなのかもしれない。 この店は悪く言えば貧相だとか貧しいとかみすぼらしいといった言葉が当てはまる店だ。みんな素直なのだろう。 そんなことは口が裂けても彼女には言えない 「意外と言ってもあれだ!こんな素敵なところに山中さんが住んでるとは思ってなかったという意味だよ!」 すると一瞬、目が合って 「…ほんとう?!!そう思う!??」 目を輝かせ始めた
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!