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「本屋」
「そう、本屋」
「なるほど」
「なるほど?」
「それでいつも難しそうな本読んでたんだ」
「そうなの。って、え?なんで私がそういう本読んでるの知ってるの??」
気になっていて、時たま観察してたなんてことは言うまでもない
「いやぁ、俺元々本は割と好きでさ、いつも何読んでんのかなーって気になってたりしたから」
本と言ってもラノベとかで、山中さんが読んでるような分厚いのとは大分違うと思うが、決して嘘は言っていない
「なーんだ!それなら話しかけてくれればよかったのに」
そりゃあ、話しかけられたらとっくに話しかけていることだろう。
俺の内気気味な性格も起因だとは思うけれど、それ以前に本を読む時の山中さんは話しかけでもしようものなら蛇のように瞬間的に噛み付いてきそうなぐらい、鋭い目つきをしていて話しかけてもいい様な雰囲気をしていない。
「本読むの邪魔しちゃあ悪いかなって…」
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