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僕が屋上に着くと、彼女はすでにそこに来ていた。
慌てて駆け寄り、声をかける。
「待たせてごめん」
僕を見ると待ってない、と首を振った。
「今来たところだから」
「そっか」
そのまま話し出すこともなく30分沈黙が続いた。
19時になり、花火が上がり始める。
「うわ~、スゴいな
綺麗だね、花火」
「…うん」
会話が続かない…。
何か…何か話さないと…何か…。
「あ、あのさ…!
…す、好きなんだよ、有希のこと…!」
…はっ! 何で今このタイミングで告白してんだ?!
馬鹿だろ~! 意味がわからなすぎる…!
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