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レオンハルトはペニスから指を離し、ぼんやりと快感に浸るビーシュをベッドに押し倒した。
「明日のお昼、予定はあるかい?」
覆い被さるのではなく、体をぴったりとくっつけるようにして横に寝転がったレオンハルトが、ビーシュを抱き寄せながらささやく。
「ないと、思う」
「そう、よかった。明日、今日一緒に行ったお店でランチをしよう。もっとゆっくり、ビーシュと過ごしたいんだ」
胸と胸がくっつき、勃起したままのペニスがレオンハルトの腹をこする。ビーシュは逃げようと腰を引くが、させじと伸びてきたレオンハルトの手にぐっと腰が引き寄せられ、せり上がってくる強烈な快感に背中を戦慄かせる。
「ん、あっ、れお、くん」
解放を求めて勝手に動く腰。
レオンハルトは気付いているだろうに、咎めもせず涼しい顔で、ビーシュをじいっと見つめていた。
快感にゆがむ顔を、じっくりと観察されているようだった。
「いったら、寝直そうね」
鳴きぐずる幼子を宥めるように髪をなでつけるレオンハルトに、ビーシュは口の端からは粘ついた唾液をあふれさせながら頷いた。
とやかく考えるには、とにかくもう疲れ果てていた。
すぐ側にあるレオンハルトにすがりつきながら、ビーシュは直接的な快感に没頭した。
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