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「ビーシュ、いいかい?」
じいっと見つめてくるサファイアの瞳が、心地よくて酔いそうだ。
腰が抜けそうな体を支えていた手が、下肢をまさぐり、その奥へと伸びてくる。
綺麗に手入れがされた爪が柔らかい入り口をぱくっと開き、浅い場所で行ったり来たりを繰り返し、消えかけていた火をともしてゆく。
「ビーシュと、したい」
「ん、んぅ」
レオンハルトの首筋を甘噛みしながら、ビーシュは愛撫の心地よさにゆるく腰を振った。
男たちは自分の欲を満たすため、ビーシュの返答など待たず性急に組み拉かれた。
あのエヴァンですら、愛撫は自分が気持ちよくなるための前座であった。
レオンハルトのように、快感を追うビーシュを待ってくれた男はいない。
ビーシュはゆるい愛撫に浸りながら、大きく息をついた。
「して、いい……よ」
引き抜かれた指に、背中が反る。
いきかけたビーシュを引き戻すよう、唇を奪い。舌を吸いながらレオンハルトはビーシュを床に縫い付ける。
「ごめんね、ベッドまで行く余裕もなくて」
たいした愛撫もしていないのに、服を脱いだレオンハルトの雄は堅く張り詰め、濃い先走りを零していた。
見ているだけで、体の奥が苦しくなる。
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