エピローグ

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エピローグ

「日本は、室内は靴、ぬぐんですね」  この部屋を自由に使ってください。とタチナに言われて入った部屋。  以前はタチナが使っていた部屋、タチナは恋人と同じ部屋に移動したらしい。  僕やリグに、一部屋づつ用意しますよ、とも言ってくれたけれど、突然押し掛けてきて、二部屋も占領するのは気が引けたので、一部屋で問題ない、と答えた。十分な広さがあるし、今更リグと別に暮らすとか考えてもいなかったから。 「はい。浴室なんかも違いますよ」  内装は洋風で、落ち着いた色合いの家具でまとめられていた。  随所に文化の違いはみえたけれど、とてもいごごちの良い空間なのは、元々使っていたのがタチナだからだろうか。 「何かわからないことがあれば、すぐ連絡くださいね」  そう言って、タチナは部屋を後にした。  僕とリグはここへ送らせてもらった、生活用品の片付けがある。  タチナは僕たちより、一日早く帰国してたけど、まだ片付けがすんでないと言っていたので、引き留めるわけにはいかない。  この部屋から引っ越したこともあるし、片付けはなかなか進まないものだ。
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