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 攻撃を受け、すでに半壊状態だったビルが倒れる。  落ちてきたコンクリートが砂埃を巻き起こし、辺り一帯が灰色の粉塵で何も見えなくなった。  コンクリートの破片が飛んでくるが、着ているスーツが衝撃を軽減してくれたおかげで、大きな怪我をせずにすんだ。  身体の線にぴったり合わせて作られたスーツは仲間が作ってくれた特殊なスーツで、ある程度の衝撃は吸収してくれる。  色は頭部を守るヘルメットと合わせて赤で統一されていた。 「レッド大丈夫?」  砂煙の向こうから、ピンクの声がレッドの耳に聞こえてきた。 「ああ、大丈夫だ。ピンクは平気か?」  砂煙の中から、全身を桃色で統一したピンクがレッドの方に来るのが見えた。  しっかりとした足取りで、ピンクもスーツに守られたことが分かる。 「ええ、何ともないわ。ブルーとグリーンとイエローも無事」 「そうか、良かった」  レッド達五人は世界征服を狙う悪の怪人、レキアントと戦っていた。  レキアントは半年前にどこからともなく現れ、各地でいきなり攻撃を始めた。  宣言もなく攻撃を受けた都市はほぼ壊滅。  強襲を受けたというのに、各国は自国の利益を優先してまとまることが出来ず、そのことで、さらにレキアントへの対応が遅れ、世界は国の数を半数に減らすほどの大打撃を受けることとなった。
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