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喉が渇いた私は小さな町のカフェに飛び込んだ。 最初に目に飛び込んだのは壁一面に備え付けてある大きな本棚。 本棚は縦180横100センチ位であろうか。 同じ本棚が3つ壁に沿って備え付けてある。 それらの本を横目に店の奥の4人掛けのテーブルに座った。 どうやら店主は相当の本好きのようではないか。 そんな印象を抱きつつメニュー表の中からコーヒーとトーストを注文した。 「トーストは焼き色強めで」と付け加える。 注文後もう一度メニュー表を手に取った。 何故なら、少々気になることがあったから。 コーヒー、紅茶、ソフトドリンク、フード・・・とページを次々と捲る。 すると空白のページをが少し続いた後にある文字が書かれているページに辿りつく。 そこにはこう書いてあった。 「まあまあな活字中毒者の独り言」 メニュー表がやけに厚いのが気になっていたのだ。やはりと思う。 私は多少の興味を持って次のページを捲る。 普段活字を読まない私にとってそのページは文字の大洪水に思えた。 さぞ丁寧に一文字一句書いたのであろう。四角四面の几帳面な人柄を連想させる文字がびっしり書かれていたのである。 どうやらこれが「まあまあな活字中毒者の独り言」というページのようだ。 私は暇つぶしに手書きの文字を目で追い始める。
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