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ノエル「で、この飛行機を飛ばせる様にするには何をどう変えたら良いと思う?」
朱鳥「ノエル…。 とんでもない事をあっさりと聞いてくるの止めてくれない?」
和友「そうだよ。 第一、この設計図は全部が少しずつ違ってるんだよ。 まず、何を基準にするか決めてそこから他の部位の長さを計算し直さないと…。」
ノエル「じゃあ、まず基準を決めましょう。」
和友は話しをしながら自分たちがこれからする事の面倒臭さに言葉が重くなっていくが、2人の心情を他所にノエルはちゃっちゃと話を進める。
朱鳥「はぁー。 じゃあ、どれにする?」
息を吐くと朱鳥は気持ちを切り替えノエルに付き合う覚悟を決めた。
ノエル「主翼を基準にしたらどうなる?」
朱鳥「そうすると、桁をもっと長くして尾翼も大きくしないと。」
真琴「じゃあ、胴長を基準にしたら?」
ノエル「主翼を小さくして尾翼は少し大きく、あとはプロペラの角度は調整しないと。 ってか、新しく設計し直した方が早いよ。」
ノエル「それじゃ駄目なの! この設計図を元に作らないと! 矢野をギャフンと言わせたいんだから!」
和友「それなら喜んで協力するから!」
この計画に付き合えば慎太に目に物を見せてやれるかもしれない! そう思った和友もやる気をみなぎらせていた。
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