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真琴「チームオルニスの順番は後半なんだ。 それまでは他のチームを応援しよう。」
芽衣子「真琴、危ないから前見て漕いで。」
周りの人とぶつかりそうになる真琴に芽依子はヒヤリとし、謝る真琴は前を向いたまま屈託のない笑顔で鳥コンの魅力を語っていた。
芽衣子「これじゃあまるでお母さんみたい。」
芽依子は真琴には聞こえないほどの小さな声でポツリと不満を洩らした。
日差しの強い午後、2人は特等席を避け松の木の下で観戦する事にした。
真琴「ここなら日陰だから少しは暑さをしのげると思うんだ。 それにね、ここは俺が初めて鳥コンを見に来た大事な場所なんだ。 だから、芽依子をここに連れてきたかったんだ。」
いいタイミングで女心をグッと掴むのが上手いんだから もうっ!
少しだけ不満を持った芽依子も真琴の一言であっさりと頬を赤く染め、笑顔で折りたたみ椅子を真琴の隣に置くとそそくさと座ると、真琴は膝の上に置いてある袋から双眼鏡を2つ取り出し1つを芽依子に渡した。
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