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1基、また1基飛行機が湖へと吸い込まれていく。
何十メートルも飛ぶ飛行機や離陸直後真っ逆さまに落ちる機体に、鳥コンを初めて生で見た芽依子はその熱に飲まれていく。
芽衣子「真琴が… 夢中になるのも分かる気がする。」
双眼鏡を覗き込んだままの芽依子を見て嬉しそうに微笑む真琴もまた双眼鏡を覗き込んだ。
時間が経つにつれてチームオルニスの番が迫ってくると、真琴は機体待機場がある駐車場を見るが人だかりが邪魔で機体すら見えず、飛び立つ機体を見ずにプラットホーム手前をじーっと見ていた。
飛行機が飛び立つと後方の飛行機がスタート地点へと移動していくとその後ろにチームオルニスの機体が今か今かと順番を待っていた。
真琴「芽依子! 芽依子! 俺たちのチームの飛行機だよ!」
自分のチームの機体を一瞬だけ目にした真琴は興奮しながらバシバシと叩くと見て見てと指差し、芽依子は痛みで顔を歪ませながら指差された方を双眼鏡で覗いた。
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