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メンバーはチームカラーの空色のTシャツを着ていた。
真琴「ほら、黒縁メガネの人が居るでしょ? あの人が矢野先輩。」
芽衣子「ああ、スパルタの人?」
真琴「そう、超スパルタの先輩。 でも、すっごく尊敬してる。 本当にすごいよ。 芽依子、俺は絶対にあそこに立つよ。 そのためにここまでやってきたんだから。」
芽衣子「うん。 その時は私はあそこの観覧席で声援を送る。」
芽依子はテレビ局が用意した大観覧席を見て言った。
チームオルニスの番がやってくると真琴は早鐘を打つ心臓をギュッと押さえ息を呑み、スタートの合図で機体は勢いを付け無事に飛び立つと大きく息を吐いた。
船が並走して檄を飛ばし、機体はぐんぐん進み20キロを超えUターンをする。
しかし、膨らみ過ぎたターンがパイロットの体力を大きく消費させ急激にコードを落とし始めた機体を湖は今や遅しと待ち構えていた。
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