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小学生の時からずっと、芽依子はいつも小さなポシェットをパンパンに膨らませて持ち歩いていた。
幼い頃は鞄の中身が何なのか気にも留めなかったが、きっと今と変わらないんだろうなと思うと真琴は何だか優しい気持ちになった。
真琴「あっ! 飛行機!」
ふっと思い出した真琴は墜落した湖面を見るがそこにチームの姿は無く、プラットホームの上ではもう次の機体が飛び立とうとしていた。
芽衣子「友達に電話してみたら?」
真琴「ああ! そうだよね! その手が有ったね」
いつもなら時間を忘れて鳥コンに夢中になっているのだが、今回は先輩達がどうしているのか気になって仕方が無くてそわそわと気もそぞろな真琴に気付いた芽依子のお蔭で、真琴は携帯を取り出すと一呼吸おいて和友に電話を掛けた。
真琴「あ、和友? うん。 見てた。 でも墜落してから見てないんだ。 あの後どうなった? うん、わかった。 じゃあ、後で。」
芽衣子「どうだった?」
真琴が電話を切ると芽依子はニッコリと微笑んだ。
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