0人が本棚に入れています
本棚に追加
桃花の方は思いが通じて満面であり、ストーカーにまで発展するほどの独占欲はその後も正太を離さなかった。
数年後、大学を卒業した桃花から二人の結婚を知らせる葉書が読子の元に届いた。
「懐かしいわね。それにこの子、結局結婚したと言うことはあのとき本当に好きな子はいなかった訳ね。強引だったけれど結果オーライかしら」
あまり先代の様なことはしたくない読子だが、今回は桃花を立てて正太を歪めてしまった。
あまりにムラムラしていたとはいえ、一方的に発情して一方的に興ざめしたのは読子でありながら、ちょっとした仕返しを少年に加えてしまう。
結果オーライではあるがやり過ぎだったかと、手紙を読みながら未来の読子は反省する。
最初のコメントを投稿しよう!