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……クッソ、このままじゃあ……意識、が……。
仕方ないから気絶する前に、スキルを創って対処するしかない……。
攻撃を……色んな攻撃で身体がグチャグチャになっても平気なくらい、痛覚を遮断させる!!
《スキル【痛覚遮断】を入手しました》
「……ふぅ、間に合った」
俺は深呼吸をして立ち上がる。さっきまで死ぬほど痛かったのが嘘みたいだ。身体が完全に治ったみたいなそんな感覚。
だけど、腕は地面に落ちてて治ってないけどね。
「お前なんで急に? 人間には耐えられない痛みだろう」
「痛覚は遮断させた」
あーまじ良いセリフこれ!
「遮断だと? そんな馬鹿な……」
狼狽えているガイコツを横目に、落ちていた腕を拾い上げ、断面同士をくっつける。
すると、指の感覚が少しずつ戻っていき、数秒もしないうちに完全に指を動かすことができるようになった。
「回復魔法? いや、再生したのか……?!」
「どちらかといえば、後者かな。魔法は使ったことないし」
「再生能力、そんな力など見たことがない……お前は化け物か?」
「ガイコツさんに言われたくないよ」
俺は拳を。ガイコツは剣を互いに構える状況に、横槍を入れてきたヤツらも息を呑んで見守っている。
「な、なら再生しなくなるまで斬りつければいい話だ!」
「じゃあ俺は君が気絶するまで殴るのをやめない!」
一歩踏み出し、ガイコツの懐に拳が届く。そう確信できる距離まで近づき、大きく息を吸い、拳を振り上げる。
「なにやら騒がしいですわね」
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