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「はぁ、楽しかったー」
「うん」
花火大会の会場に着いた私達は、まず、屋台に足を進めた。幸がさっき言ってた通り、食べたいものを食べた後は、射的や金魚掬いやくじ引きなどをして遊んだ。私はゲームは得意じゃないから、幸がやってるのを見ているだけだったけど、幸は射的でたまたま当たった青い勾玉のキーホルダーを私にくれた。「咲は青好きだもんな」幸はそう言いながら、勾玉を私の手にそっと置いてくれた。突然のことに驚いたけど、それ以上に凄く嬉しかった。
嬉しさのあまりもらった勾玉をじっと見ていると、「そんなに嬉しそうな顔すんなよ」といいながら幸が私の頭に手を当て、そのまま私の顔を少し下に向けた。私今どんな顔してたんだろ。
「じゃあそろそろいくか」
「うん」
花火が始まるまであと20分程。私達の秘密の場所だった所は、屋台から少し離れた所にあるから、私達は早めにその場所へ向かった。
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